「モールファッション」という新たなカテゴリー

2011-06-20

ワールドやオンワード樫山、サンエーインターナショナルなど、従来百貨店を主販路にしてきた都市型アパレル勢も、ディフュージョン(普及版)ブランドを開発し、一斉に郊外モール出店へと向かった。それが「モールファッション」という新たなカテゴリーを生んだのである。しかしこうした郊外大型モールの開発が、今回の法改正によって思うに任せなくなる。代わって、前出のNSCや小型パワーセンター、あるいはライフスタイルセンターなどがこれからの「主役」と目されているのだ。それら小型SCの中に求められる業態(テナント)は、小商圏生活ニーズ対応の食品スーパーやドラッグストア、書店やファーストフード、各種ライフサービスなどであり、アパレルではカジュアル、デイリーファッションとなる。こう記すと、ユニクロ、しまむらに分があるように見えるが、実際はそうでもない。床面積1万平方メートル未満という厳しい制約がある中、ファッション関連テナントは大型のものでもせいぜい100坪くらいまでに制約される可能性が強い。そして今、有力テナント勢は一斉にこのゾーンの新業態開発に取り組んでいる。いずれワールドやオンワード樫山、ファイブフォックスといった有力アパレル勢も、こうしたニュータイプNSC(パワーセンターやライフスタイルセンターを含む)で成立するさらなる普及版、廉価版ブランドを開発して、この市場になだれ込んで来るに違いない。つまりこれまでのユニクロ、しまむらが平穏無事に(?)営業してきた郊外ローカル市場を舞台に、(いろんなプレーヤーが参加する)新たな大競争劇が始まる可能性がきわめて高いのである。