使用ずみのペットボトルは、洗ってキャップを外し、回収箱に入れます。自治体の回収車で回収され、選別センターでさらに不純物を取り除いて圧縮します。そのあと加工工場に運ばれ細かく粉砕しペレット化します。そして洗浄され、熱をかけて原料のPET樹脂に戻します。原料に戻ったPET樹脂は、繊維加工されたものはジャケットやワイシャツなどの衣料品の生地になります。そのほかに、水きり袋などの台所用品、ペンケースなどの文具類、包装用のフィルムなどに再生されます。ヨーロッパの環境先進国では、ごみを増やす使い捨て容器の使用は厳しく制限されています。使われているペットボトルの多くは、日本のものより厚手で頑丈にできていて、リターナブルびんと同じようにくり返し使われています。二五回ほど使用されたあとに、再びペットボトルに生まれ変わるのがほとんどです。スイスでは、再生PET樹脂を包むかたちで、新しいPET樹脂をコ上7インタしてペットボトルを作っています。日本で大量に使われているペットボトルは、二〇%のリサイクル率でも、再生品の用途が行きづまり、再生品が売れないという状況になっています。それは、一度使ったものは品質が落ちるからです。衣料品の場合、新品の原料から作ったものに比べると、生地の手ざわり、発色、品質、価格などでどうしても太刀打ちできないというのが現状です。リサイクルを最も効率よく行うには、びんはびん、缶は缶、ペットボトルはペットボトルに戻すことです。溶かして元の容器に戻すことは、別のものを作るよりもエネルギー消費量が少なくなり、回収した資源の在庫の山を減らすことができます。ペットボトルの再資源化を進めるために、使用ずみのペットボトルは新しいペットボトルの原料として使うシステムを、日本にも築くべきでしょう。