女性の乳房の9割は脂肋組織で、残り1割が乳腺組織からなります。母乳を出すのは乳腺ですから、残りの9割は直接授乳に役たっていないことになります。妊娠すると誰でも乳房は大きくなりますが、もともと乳房が大きいからといって乳の出がいいとは限りません。乳房が大きいのに乳の出ない女性もいます。乳の分泌量は、出産後2日目ぐらいまでは200ミリリットル、5〜6日目は250〜500ミリリットルと次第に増え、その後、雌も多いときで、1000〜1500ミリリットルに達するといわれています。母乳の成分は、乳児の成長に今わせて徴妙に変化します。また、抗体も多く含まれ、乳児に、母親が持っている細菌に対する抵抗力を伝える役目も果たしています。実際に授乳を促しているのは乳児です。乳児がげ親の乳首に吸いつくと、その吸引刺激から反射的に分泌ホルモンの分泌が増え、乳の出を高めます。また、乳児の乳房への刺激は、脳下垂体からのオキシトシンというホルモンも分泌させ、これが乳房の平滑筋を収縮させて、母乳を分泌しやすくします。