慶應幼稚舎や青山学院、学習院といった学校は、私どものような平凡なサラリーマンが子どもを行かせる学校ではないでしょう。私らの世代だと、特別な家庭の子弟が行く学校でしたから、どうしてもそのころの記憶にひきずられます。ただ息子は親の口から言うのもなんですが、音楽や絵画の才能はともかく、ほかにいいところをたくさん持っています。あの子が成長して自分で道をさがす段階になったときに、あらためて学校を選ばせればいいじゃないか、と家内に話しました。納得してもらうのに苦労しましたが」Oさんの「冷静な」判断はTさんの熱意に押し切られ、結局妥協案として、息子は大学のない私立小学校に入学した。Oさんはその学校が都内でも有数の受験校であり、東大合格者率が高いことをチェックして満足しているようだ。それにしても、悪い意味ではなく、Oさんの学歴信奉は強い。
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