無能で想像する力を持っていない男は、女を正常位で抱くような性交渉しかできない。それに、男女とも飽きてしまい、性交渉レスに陥っていく。一方、才能があり、アイデア豊富な男は、毎回、違う性交渉をする。与える言葉も上手いし、テクニックもあるし、ときには道具も使う。それを知ってしまった女は、その男の虜になる。男は、「才能」で、女を性交渉の虜にする。渡辺淳一の小説にありがちな世界が、性交渉に飢えた熟女にはありうるのである。結局、離婚して、性交渉の強い、才能のある男と再婚をするか、同棲をするようになる。それが二度目の愛する男性というわけだが、まあ、若いときに結婚した男が、若さゆえの過ちだったというわけである。「好き、好き」だけで結婚して、その男の能力も確かめず、三十歳を過ぎてから絶望する女のなんと多いことか。