不親切な教官

2011-02-18

学生たちが大量に教習を受けにくる季節を除くと、自動車教習所は威勢のいい主婦たちの甲高い話し声と、彼女たちと対照的に変に黙りこくった青年たちの群れで支配されている。彼らに混じって、ほんの少数派の中年男とたまに老人といっていい人たちがポツンと「異邦人」のような顔をしているのが面白くもあり、何やらもの哀しささえ感じさせる現実というものだ。私は東京都内のとある自動車教習所で教官を勤める輩であるが、受講生の巾で話題になり、明らかに彼らの誤解だと思うことをあげておきたい。それは教習所には、「免許を取りやすい教官と、取りにくい教官がいる」というものである。しかし、私に言わせれば、そんな二種類の教官がいるわけがない。むしろ、彼らが本当に言いたいのは、自分たちに対してサービス精神が旺盛な、「親切な教官と不親切な教官がいる」ということではないだろうか。

【参考URL】
東京練馬の自動車教習所コヤマドライビングスクール