現代のような商業社会は、人間もまた「売り物」のひとつといえます。これもアメリカの例ですが、ピッツバーグ大学の経営学部の卒業生三〇〇人の初任給を調査したことがありました。平均よりハンサムな人の初任給は、平均よりハンサムでない人より二二パーセントも高かったのです。もうひとつ、ミシガン大学で、多数の会社の人事担当者に面接調査した例があります。その結果、能力や人物に差がなければ平均以上の容貌の人を採用する、という答えが八三パーセントでした。日本にはこうした調査はありませんが、私たちをとりまく環境にこれらの例とそれはどのちがいはないでしょう。このようなことから考えると、若い人たちが気軽に美容整形を受けるのは、商業社会の本音を敏感にキャッチしているからといえます。