日本の著作物は対象から外された

2010-12-07

「パブリジャー・プログラム」については、その対象が日本語の著作物をも含むという時点で、日本でかなり大きな問題になった。というのも、日本の著作権法では著作権侵害にあたる具体例は挙げられているのだが、これにあたらない使用をめぐって、の範囲で「フェアーユース」が認められているのか、ほとんど前例がなく、前例がなければすなわち違法なのかどうか、判断もできない状況だからだ。突然、日本の出版社にもグーグルから了承か否かの返事をもらえなければ、自動的にプロジェクトに加えますよ、という「オプトアウト」の通知が届き、天変地異が起きたかのような騒ぎがあったのを伝え聞いた。編集者や出版関係者からの話を聞く限り、プロジェクトの内容をかなり誤解している人も多かったようだ。ブックサーチで自らの作品を見つけたルポライターと写真家が、著作権法違反としてグーグルを訴えたという話も聞いた。やがて、プロジェクトに反対を唱える団体がアメリカで訴訟を起こし、グーグルが最初の和解を提出し九段階で日本の著作物は対象から外され、出版社もホッとひと息ついたというところか。